2014年10月1日水曜日

京都での実験

ちょいと京都に来ております。


遊びで?


BAKAMOON!!

研究で来てるんですよ。









はい、いつもお世話になっておる、京都大学の平田研に来ております。
この研究室は、行くたびに見知らぬマシンが増えている。
これはCO2レーザーを発振する装置らしい。彼らはいったい何をやっているんだろう。





今回、平田研で実験を行なう理由の1つが、化石の微量元素イメージングです。

「イメージング」とは、わかりやすくいうと↓こういうことか。
NASA JPLにて サーモグラフィではしゃぐ小宮研の人々

↑の写真が例として適切かはわからないが、目で見ればわかる情報(つまり顔のどこに鼻や口があるか)以外に、目で見ただけじゃ分からない情報(顔のどこが体温が高いか)を視覚的に知ること、これがイメージング。





今回のイメージング実験は、杜偉さんを中心に中国で行なっている、原生代末期の生物進化イベントに関連した化石研究の1つです。
杜偉さん

化石などの古生物研究って、化石の形から生物の分類をしたり、
その生物の生態を推測する研究しているのかな、、、、




小宮研がやっているのはそれだけちゃうちゃう。それの発展バージョン!!





それすなわち『化学古生物学(ドヤア)』by小宮先生





古い化石だと、今生きている生物とどう対応するのか(つまり動物なのか植物なのか、それとも全く違う新しい生物なのか分類が難しい)、ようわからん奴らばかりなので、形態だけの情報じゃようわからんのですよ↓
↑5-6億年前に突如として出現した謎の生物化石(小宮研のホームページより抜粋)、なんなんこいつらwww

じゃあ化石内部の微量元素の濃度分布から、その部位(何の細胞の化石か?例えば、生殖細胞や神経細胞、細胞壁など)を特定できるかもしれない(例えば、生殖細胞はDNAポリメラーゼという亜鉛を含むタンパク質を持っているので、現生の生物の生殖細胞イメージングでは亜鉛の強いシグナルが観測される)、非常に新しい研究をしております。

用いる装置はこいつら↓
ArF Excimer レーザー装置(こいつで試料の微小な領域を局所的に破壊!)



ICP-QMS(レーザーで破壊して出来たエアロゾルの微量元素濃度をこいつで分析!)



PC画面上の簡単な操作で、貴重なサンプルは無情にもレーザーによって
ズタズタに破壊される
その分、得られる成果も多し!!




その結果はヒミツ♡



今回は、ヒジョーに面白いデータが得られたので、
詳しい話は学会やセミナーなどで聞けることでしょう。


↑隣で何やらマニアックな実験をしている平田先生を邪魔しないよう、静かに退散しよう。